ピッキングに強い鍵、その答えはディンプルキーと呼ばれる従来とは異なった形状と構造の鍵です。
ディンプルキーはシリンダーに差し込んで回すとロックが開錠されるという通常と同じ使用法なのですが、通常の鍵が横にギザギザが付いている代わりに表面に窪みがいくつも付いています。
見た感じはそれほど複雑ではなく防犯上安全なのかと不安を抱く人がいるかもしれませんが、通常のシリンダー鍵はシリンダー内のピンと呼ばれる引っかかりが6本なのに対しディンプルキーは3倍の18本になります。またシリンダー内のピンは従来のように上下だけでなく縦横斜めにあり複雑な構造になっていて、ピッキングで開錠するのは困難です。
ディンプルキーにも価格の差はありピンの数やシリンダー内部の複雑さによって変わってきます。多いものではピン数が26本というものもあります。
ピッキングのされにくさは値段に比例しているので高額なディンプルキーはより複雑で防犯効果が期待できます。
ディンプルキーは鍵全体の市場のうち30パーセントを占めており、防犯性は高いのですが価格はやや高額です。シリンダーキーからの取替えにも工賃がかかります。
複雑な構造ということは合鍵が作りにくいということでもあり、紛失にも注意しないといけません。
そういった点を踏まえてもディンプルキーの安全性は高く、導入を検討する価値が十分にあります。
